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下記内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(サービスの変更、組織変更など)がありますのでご了承ください。

IGAS2015 FFGSセミナーレポート
「省資源」は実践へ。~「結果」を出す!
「利益」を出す!SUPERIA省資源ソリューションと実践事例~

2015年12月7日

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社

[写真]富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 技術一部 奧野敬

9月11日から16日にかけて開催された『IGAS2015』において、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(代表取締役社長:真茅 久則、以下FFGS)が開講したFFGSセミナーのうち、本稿では、9月11日・14日開催の『「省資源」は実践へ。~「結果」を出す!「利益」を出す!SUPERIA省資源ソリューションと実践事例~』の概要を紹介する。

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社
技術一部 奧野敬


■企業体質強化に貢献する省資源ソリューション『SUPERIA』

[図]

印刷業界の景況は厳しく、一方で企業として社会的責任も果たさねばならない。そんな難しい状況にある印刷業界のみなさまを、私たちFFGSがどのように支え、ともに取り組んでいけるのか。考え抜いた結果、いまご提案しているのが、「省資源」をキーワードにした企業体質の強化だ。

では、「省資源」をどう実現するか。その方法が『SUPERIA』という、製品群とサービスによるトータルソリューションである。『SUPERIA』が追求しているのは、資材のムダな使用を減らす「省・材料」、作業時間や手間を減らす「省・工数」、電気・ガスなどを節約する「省・エネルギー」、水を節約する「省・ウォーター」、VOCなども含めた廃液・排水・排気を減らす「省・排出」。この5つの「省資源」によって、生産性向上、コストダウン、環境対応を両立していけると考えている。

そのために、FFGSでは、5つのソリューションを提案している。以下、各ソリューションについて、お客さまの事例を中心に、解説を加えながらご紹介する。


■『SUPERIA』の導入効果とそれを支える技術

◎サーマルCTPシステム

▽『XP-F』:図書印刷(株)沼津工場様

図書印刷沼津工場様では『XP-F』の導入により、バーニングが不要になった。その分、光熱費が削減でき、大幅な省エネルギー効果、コストメリットが得られている。

最も多くのお客さまにお使いいただいているCTPプレート『XP-F』には、耐薬品性に優れているという特長がある。これは、プレートの感光性の層と、耐薬品性を持つ層を、上下に分けて塗布する「ダブルコーティング技術」によるものだ。バーニングなしでも高い耐刷力・耐薬品性が得られ、UVインキへの適性も万全である。

▽『XR』『ZACテクノロジー』:図書印刷(株)沼津工場様

図書印刷沼津工場様では他にも、『ZACテクノロジー』を搭載した自動現像機と、廃液削減装置『XR』によって、「液交換頻度が大幅に減少」「現像廃液が10分の1に削減」という効果を実感していただいている。

『SUPERIA』の現像システムは、廃液そのものの量を減らすために、母液のロングライフ化を達成している。母液交換の頻度が減れば、それだけ母液の使用量が減り、廃液の量も減るからだ。

自動現像機の『ZACテクノロジー』は、現像液の状態をコントロールすることで、現像安定性向上、ロングライフ化に寄与している技術だ。現像液の「電導度」を測り、「処理の履歴」などから独自のアルゴリズムによって「画像面積率」「空気中の炭酸ガス濃度」「季節要因(温湿度)」を想定し、それらを加味したうえで、現像液を最適な状態に保持する。これにより、つねに一定の現像液感度が保たれ、安定した処理品質を発揮できる。

自動現像機から排出された廃液は、廃液削減装置『XR』で減圧蒸留により濃縮。廃液から分離した水は、現像機に自動供給し再利用することができ、クローズドなリサイクルシステムを構築することが可能だ。

▽『XP-F』:共同精版印刷(株)様

共同精版印刷様では、他社製プレートから『XP-F』への切り替えによって、刷り出しの汚れ・感脂性の汚れ・ガム処理のカスによる汚れが改善された。自動現像機の安定性との相乗効果で、印刷トラブルが大幅に減少。生産性の向上が図れた。FFGSのサポート対応にも評価をいただいている。

感脂性の汚れは、印刷前のプレートの取り扱いで付着する皮脂や汗、印刷機を途中停止している間に画像部のインキが湿し水の中に少しずつ溶け出すなどして、プレートの砂目に付着しまうことなどで発生する。砂目に尖った部分があったり、表面の親水性が低かったりすると、そこに脂やインキが付着し、汚れが出やすい。しかし、富士フイルムのプレートは、砂目の表面が滑らかで親水性が高いためインキや脂が付着しにくく、汚れの抑制に大きな効果を発揮している。

▽『XP-F』:関西美術印刷(株)様

関西美術印刷様は、とくに「印刷の安定性」を実感いただいた一社だ。『XP-F』導入で、印刷機によるバラツキが少なくなるという品質面のメリットが出ている。同社のスローガンは「信頼される印刷物づくり」であり、品質は最も重要な改善項目だった。

▽『XP-F』:(株)サンエムカラー様

サンエムカラー様は、著名なデザイナーや写真家の方とおつきあいがあり、高精細印刷・高濃度印刷などの難しい印刷に取り組んでいるが、「富士フイルムのプレートは非常に安定しているので、品質要求の厳しい印刷でも安心感がある」と評価してくださっている。

▽「水・インキバランス」と安定性の関係

高精細印刷では、「水・インキバランスがきちんと合っていないとうまく印刷できない」と言われる。ベタ面積の大きい絵柄や、幅方向で絵柄面積に偏りがある場合、また乳化が進みやすいインキや印刷条件の下では、水・インキバランスが非常に重要になる。

水の量が適正であれば、きちんと濃度が出て、網点の形もシャープになる。一方、水が多すぎると、網点の形も崩れ、ベタの中には素抜けができてしまう。その場合、本来は水を絞らないといけないが、オペレーターはインキを上げてしまいがちだ。結果、水過多、インキ過多で過乳化が進み給水ローラーにもインキが供給され、汚れてしまう。

これを防ぐには、水を版の上にしっかりと保持できる、保水性の高い砂目が重要になる。

富士フイルムが砂目に採用している独自技術『マルチグレイン』は、大波から微小波まで、4種類の波を設けている。

大きい波は、深く滑らかで表面積が大きく、保水性に寄与。「水・インキバランス改善」「調子再現性・網点品質改善」「インキの過乳化・水負け抑制」といった効果があり、印刷トラブルが起きにくくなる。小さい波は、親油性のものの付着しにくさと、感光層との密着力を絶妙なバランスで設計することが重要で、こうした耐汚れ性と耐刷力を高いレベルで両立できるのが「マルチグレイン」の特徴である。

◎完全無処理サーマルCTPシステム

▽『SUPERIA ZP』:(株)キタジマ様

キタジマ様では、廃液がゼロになるという、環境面の効果を第一の魅力に挙げた。また、自動現像機を外すことができたので、そのスペースを生かして、オートローダーを設置。3種類の刷版を効率よく処理することが可能になり、大幅な生産性向上が図れている。

▽『SUPERIA ZP』:(株)光陽社様

光陽社様では現在、CTPプレートを『SUPERIA ZP』に統一しており、月5,000版以上出力している。現像液をまったく使わない「環境への貢献度の高さ」、廃液処理も自現機も不要になることによる「コスト削減効果」、自現機メンテナンスから解放されることによる「オペレーターの作業負荷軽減」といった効果を実感されている。

▽技術発表:高耐刷・UV対応の完全無処理プレート

来春には、高耐刷・UVインキ対応の商業印刷向け完全無処理プレートを発売する。この無処理プレートは、トータルロバストネスが大幅に向上している。具体的には、優れた「刷りやすさ」「水・インキバランス」「親水性の高さ」「安定性」といった従来からの特長を継承しながら、高い「耐刷性」と「UVインキ適性」を実現した。

これは、商業印刷向け完全無処理プレート『SUPERIA ZP』の「刷りやすさ」の遺伝子と、新聞印刷向け『SUPERIA ZN』の「強さ」の遺伝子を融合した、富士フイルムの最新プレート技術の結晶である。ぜひご期待いただきたい。

◎環境対応印刷関連薬品『SUPERIA PRESSMAX』シリーズ

▽『PRESSMAX S-Z1』:(株)金羊社 御殿場工場様

金羊社御殿場工場様では、印刷現場のIPAフリー化に取り組み、その一環で湿し水『PRESSMAX S-Z1』を採用。IPAフリー化達成に加えて、調量ローラーの洗浄回数削減などのメリットも出ている。

『PRESSMAX S-Z1』は、IPAフリー化はもちろん、水上がり促進・過乳化抑制といった効果も発揮する。UVインキ適性も有している。

水上がり促進のためには、水元ローラーから水をくみ上げる際の表面張力をコントロールする。しかし、表面張力を下げすぎると、インキが過乳化しやすい。そこで富士フイルムの湿し水では、過乳化抑制技術に、表面張力を最適に保つ処方設計を組み合わせることで、水上がり促進・過乳化抑制の両立を実現している。

▽『PRESSMAX S-U1』:(株)サンエムカラー様

『PRESSMAX S-U1』を採用いただいたサンエムカラー様は、高精細・高濃度印刷でインキを盛り込む際の地汚れに悩まされていたが、『S-U1』の導入によって、トラブルが解消した。オペレーターからも「刷りやすい」と好評だという。また、金・銀インキについても同様に、汚れの発生が抑えられている。

『S-U1』は、もともと高感度UVインキ向けとして開発された湿し水だが、ここで採用している過乳化抑制技術や高度な親水性・疎水性コントール技術は、UVインキのみならず、高濃度印刷や金・銀インキでの汚れ防止や給水ローラーの汚れ抑制にも効果が大きい。

もちろん、UVインキの成分特性に合わせたpHの緩衝性も、確実に強化。ローラーストリッピングが起きにくくなるように、グレーズ対策も導入した。また、『SUPERIA PRESSMAX』シリーズは、環境性・安全性の追求により、全製品が有機則・特化則・がん原性指針・PRTR法非該当を達成している。

◎スクリーニング・インキ削減技術

▽『XMF』:大場印刷(株)様

大場印刷様では、ハイブリッドワークフローシステム『XMF』の「インキ削減機能」により、シアンインキを45%、マゼンタインキを22%削減。スミインキは増えたが、相対的に高価なシアンとマゼンタのインキが大幅に削減できたことで、結果的にはインキ値上げ分のコストは相殺されたという。

▽『XMF』『Co-Re SCREENING』:服部プロセス(株)様

服部プロセス様では、『XMF』のインキ削減機能の活用と、高精細スクリーニング『Co-Re SCREENING(コアスクリーニング)』250線での印刷によって、従来の175線に比べ、インキの総使用量が15%削減。裏移り・乾燥性も改善され、ポストプレス工程に移る際の待ち時間が短縮された。

インキ削減効果は、FMスクリーニング『TAFFETA(タフタ)』によっても得られる。『TAFFETA』の20ミクロンスクリーニングはとくに削減効果が大きい。最近は、新聞の折り込み広告でも、高画質を狙っていない印刷物にFMスクリーンが使用される例を、しばしば見かけるが、明らかにインキ削減を狙っている。安定した印刷を行なえる環境が整ってきたことで、普及の素地ができているのではないか。

◎印刷工程改善支援ソリューション『SUPERIA Eco&Fast Printing』

▽『Eco&Fast Printing』:冨士印刷(株)様

冨士印刷様では、印刷機のメンテナンス手順などの見直しにより、すべてのユニットで、水目盛りを約20%下げることができた。それに伴い、インキの使用量も数%、さらに乾燥工程のガス使用量も10%ほど削減された。

▽『Eco&Fast Printing』:日商印刷(株)様

日商印刷様は、溝ノ口工場でLED-UV機を使用しており、印刷コストに占めるインキ代の割合が大きかったが、『Eco&Fast Printing』に取り組み、水を絞って印刷することで、インキの使用量とコストを削減することができた。

▽『Eco&Fast Printing』:山協印刷(株)様

また、山協印刷様では、『Eco&Fast Printing』のメニューの一つである印刷診断サービス『i-ColorQC』をとおして、ドットゲインカーブの課題が明らかになった。その管理方法を最適化することで、よりボリューム感のある印刷物を実現できたと、品質面での効果を実感していただいている。

『Eco&Fast Printing』とは、「印刷工程での省資源を目指し、多角的な診断と、印刷機メンテナンス指導を通じて、現場改善活動を支援するコンサルティングサービス」である。

基本的な流れとしては、セミナーおよび勉強会、現状把握のための診断、課題解決フローの提案、実践、効果確認のための診断というステップを踏む。

診断は実践の前後で行なう重要なプログラムであり、3種類ある。『i-ColorQC』は、印刷物の品質に関して、色を中心に、網点の形状やトラッピングも含めて計測し、お客さまの印刷の状態を客観的に診断するものだ。『i-FountQC』は湿し水の診断で、お客さまの湿し水をサンプリングし、ガスクロマトグラフィーなどさまざまな手法を用いて、物性を測定する。『i-PressQC』は印刷機の診断。FFGSのプリンティングアドバイザーが、インキローラーや給水ローラーを中心に、たとえばタッチ圧、ローラーの硬度、汚れ方などを確認し、コンディションを診断する。

これらの診断結果を基に改善を続け、最後に目標に対しての結果を報告する。最終的に、活動で得られた効果・結果を確認・報告することが大事だと思っている。

■『SUPERIA』実践のためのプロセスマネジメント

以上5つが『SUPERIA』のソリューションだ。最後に、実践のポイントとして、プロセスマネジメントの考え方を紹介する。

▽「SEE, THINK, PLAN, DO」

「PDCAを回す」という言葉はよくご存じだと思うが、一方で、「SEE, THINK, PLAN, DO」という言い方もある。これが非常に大事だと考えている。「SEE」とは現場を見ること、情報を収集して客観的事実に基づき、適切にメジャメントすること。その実情を客観的に見て考える「THINK」では、主に課題は何か、何を直すべきかを考える。それをどうやって達成していくか、やり方を「PLAN」する。そして実行し、「DO」、つまりやり抜いていく。やり抜いたら、もう一回「SEE」、反省総括をして、ということを繰り返す。これが重要だ。

▽「モチベーショナル・マネジメント」

実践にあたっては、マネジメントの役割も重要だ。「現場実態をつかむ・見える化する」「方向性・計画を明確にする」というのは「SEE, THINK, PLAN, DO」に相当する。もう一つ大切なことは、「見える化」によって課題の方向性を現場と経営者様が共有し、皆が納得して進むことで、現場がやる気になる「モチベーショナル・マネジメント」。これなくしては、印刷現場は真の意味で改善されていかない。

このような概念も踏まえながら、『SUPERIA』の活用によって、5つの省資源を実現していただきたい。

従来、環境に対応しながら品質を上げようとすると、コストアップや生産性ダウンにつながってしまうと思われがちだが、『SUPERIA』による「省資源」ならば、これらを両立させることが可能となり、経営のモチベーションにもつながると考える。

『SUPERIA』で儲かる仕組みを築く。それによって経営をさらに改善する。厳しい市場環境ではあるが、富士フイルムがみなさまの経営改善に少しでも貢献できたら幸いである。

[写真]

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