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小宮山印刷株式会社

 

乾燥時間の削減で生産効率が劇的に向上

「短納期・安定品質」で絵本・教材分野のニーズに応える

企業概要

絵本や教育書などの出版印刷を手がける小宮山印刷株式会社が、いま、新たなチャレンジを進めている。クライアントの短納期・高品質要求に応えるため、2012年より高感度UV印刷への取り組みを開始。併せて、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(以下・FFGS)のサポートのもと、『Eco&Fast Printing』を実践することで、生産性向上・品質安定化を図っている。この「高感度UV印刷+Eco&Fast Printing」に着目した経緯や具体的な効果などについて、田無工場 工場長・鶴田明氏、印刷部 マネージャー・永井秀行氏、営業本部長・松井敬氏に訊いた。
(2013年9月取材)

会社名

小宮山印刷株式会社

代表者 代表取締役社長 小宮山貴史 氏
創業 大正13年6月
従業員数 154名
所在地 本社/東京都中央区八重洲2-11-3

[写真]鶴田 明 氏

鶴田 明 氏
田無工場 工場長

[写真]永井秀行 氏

永井秀行 氏
印刷部 マネージャー

[写真]松井 敬 氏

松井 敬 氏
営業本部長


インタビュー

乾燥待ち解消のため、高感度UV機に着目

小宮山印刷は、1924年(大正13年)創業、90年の歴史を持つ老舗印刷会社で、絵本や教材をはじめとする出版印刷のほか、商業印刷、事務系印刷、さらに、フィルムやアクリル、特殊用紙などへの印刷も行なっている。印刷拠点は、枚葉印刷を担う田無工場(東京都西東京市)と、オフ輪およびPODの設備を有する川里工場(埼玉県鴻巣市)の2カ所。田無工場では、Japan Color標準印刷認証をいち早く取得している。
同社の主要品目の一つである絵本は、長年、子供たちに夢を与えてきた出版物であるが、画像面積率が比較的高いため、印刷後のインキ乾燥に時間を要するという側面がある。また、教育関係の印刷物は、少子化の影響に加え、社会の変化に即応した内容が求められることから、小ロット・短納期化がますます進んでいる。
こうした状況に対し、UV印刷はとくに乾燥性向上に有効だが、これまでのUV印刷機は、電力消費量が大きく、オゾン除去設備が必要になること、さらに、若干の光沢感の低下などの課題があった。しかし、近年市場導入が進んでいる高感度UV印刷機は、ランプ光量の抑制やLED光源の採用などによって省電力化を実現しており、オゾン除去設備も不要。光沢感などの質感も従来のUV印刷機より向上している。小宮山印刷は、生産効率の改善策としてこの高感度UV印刷機に着目し、2012年より導入を開始。現在、菊全10色機1台、菊全5色機1台、46全5色機1台の計3台が稼働中である。
鶴田工場長は、導入に至った経緯について、次のように述べている。
「油性印刷では、ファンシー系の紙や上質紙、合成紙を使用する際、乾燥に時間がかかるため、印刷後、すぐに製本工程に回すことができず、納期に間に合わせるために苦労していました。スプレーパウダーのぼた落ちや、裏付きのトラブルもなかなか払拭できない。とくに上製本のものは擦れが発生しやすいため、委託先の製本会社さんも相当神経を使って作業している状況でした。また、教材関係については、各教材メーカーさんから再発注の依頼をいただいた際に、一日でも早く商品をお届けできる体制を確立したい、という思いがありました。こうした観点から新たな設備を検討していたところ、印刷機メーカーさんから高感度UV機の提案をいただいたわけです。同業他社さんで実際に効果を挙げているという情報もありましたので、当社も研究してみようと、導入を決めました」

水を絞った印刷でUVのメリットを最大化

2012年2月の四六全判5色機を皮切りに、2013年2月までに3台導入した高感度UV機。同社にとってUV印刷は初めてのチャレンジであっただけに、本格運用までには苦労もあったという。
「印刷機メーカーさんからも聞いていましたが、やはり油性インキと高感度UVインキとでは水幅が違うため、水量の設定が難しいですね。ほかにも、ローラーのニップの設定など、油性よりもシビアに管理しなければいけない部分があります」(永井マネージャー)
そこで同社は、FFGSの協力のもと、『Eco&Fast Printing』の考え方に沿って、印刷機のセッティングや資材の選定を進めていった。『Eco&Fast Printing』とは、FFGSが提唱している、生産性アップ・環境負荷削減に向けた印刷工程改善活動。印刷機のメンテナンスや使用資材などを最適化し、印刷機の良好なコンディションを維持することにより、刷り出しの損紙低減、印刷後の棒積み適性アップ、品質の安定化などを実現するものである。
資材については、高感度UV印刷の場合、高いUVインキ適性が必要になることから、小宮山印刷では、使用する版材や湿し水についてあらためて検証。その結果、版材は、従来から使用している富士フイルムのサーマルプレート『XP-F』を継続使用することとした。
「油性から高感度UV印刷に切り替えることとで、新たにどんな問題が起きるのか、とくに絵本の印刷で中間部やシャドウ部、色味がどの程度再現されるのか、不安もあったのですが、『XP-F』でチャート刷り、現物のテスト刷りを行なった結果、油性よりも色再現域が広がり、ドットゲインカーブなどの補正も行なわずに油性と遜色ない再現が得られました。また、UV印刷では版汚れが発生しやすいと聞いていましたが、『XP-F』のテストではそのようなトラブルも見られなかったので、版材の変更は必要ないと判断し、引き続き使用しています」(鶴田工場長)
一方、湿し水については、4種ほど比較検討を行ない、UVインキとのマッチングなどを総合的に評価した結果、富士フイルムの『ECOLITY S-H1』を採用した。
また、資材の選定に加え、FFGSの技術担当による『Eco&Fast Printing』の勉強会を各工場で実施。従来よりも水を絞って印刷するノウハウを確立することで、高感度UV印刷ならではの「優れた乾燥性」、さらに、過乳化や汚れの抑制による「安定した印刷品質」を得ることに成功した。

“印刷後、即加工”が枚葉機でも実現

高感度UV印刷+『Eco&Fast Printing』による効果は明確に表われており、とくに、最大の狙いであった生産効率は歴然とアップしている。永井マネージャーはこう語る。
「従来は、夏場でもコート紙で2~3時間、上質系で4~5時間の乾燥時間を要していましたが、現在では、先面を印刷後、即座に後面を刷り、製品として後工程に回せますし、その時点でお客さまに刷り見本をお届けすることもできる。この体制を活かし、たとえば選挙ポスターなどでは、刷り上がると同時に断裁し、その場でお客さまにお渡しするという即納対応も行なっています」
また、松井本部長も、生産性向上効果について、「従来はオンデマンド機や輪転機の利点であった“印刷後すぐに加工”という流れが、枚葉機でも可能になった」と述べたうえで、営業面でのメリットの大きさを強調する。
「高付加価値の提供につながるメリットとして、合成紙やファンシー系などの刷りにくい用紙、特殊原反に対応しやすくなったことが挙げられます。油性では、パウダーに起因するトラブルなど、品質や納期の面でいろいろな問題がありましたが、高感度UV印刷によって、それがクリアできました。これは営業戦略上、大きな強みになっています」
今後は、UVならではの幅広い用紙適性や、『Eco&Fast Printing』との相乗効果である優れた乾燥性・品質安定を活かしながら、「いっそうのスピード対応を目指していく」と松井本部長は語る。
「オフセットでも今日刷って明日納めるという超短納期対応が可能になりましたし、下版日をいままでより一日遅らせ、お客さまが内容を吟味する時間をより多く確保することもできる。このように、スピードを活かしたメリットを提供することで、お客さまの満足度をさらに高めていけると考えています」
子どもたちに夢を与える絵本、そして、子どもの教育をサポートする教材のために、自分たちに何ができるのか――。そう自らに問いながら、小宮山印刷は、新たな印刷技術を積極的に採り入れ、より高い付加価値を生み出し続けている。

関連情報

富士フイルムグループを統括する持株会社です。

富士フイルムグループのイメージングソリューション、インフォメーションソリューションをリードする事業会社。

富士フイルムグループのドキュメントソリューションをリードする事業会社。


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