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アート印刷株式会社

 

水を絞ることでインキ量・損紙量が大幅に減少。

“課題と効果の見える化”により、現場の意識改革も実現。

企業概要

アート印刷株式会社

創業は昭和47年7月。神奈川県川崎市に、生産の中核拠点である「川崎工場」と配送・物流拠点の「ロジスティクスセンター」を持つ。関連会社に、高精細印刷を得意とする三巧印刷(株)、医学関連の教育書籍・月刊情報誌などを制作する(株)医学教育出版社、そして絵本や児童書の分野で多くのロングセラー作品を出版している(株)好学社がある。大手食品メーカーや電子機器メーカーなどと直接取引を行なうほか、同業である大手印刷会社からの受注も多い。2014年1月から、工程改善活動の一環として『Eco & Fast Printing』の取り組みを開始。取材時までの8か月間に、さまざまな成果が表われている。その具体的な内容について、有松敏樹社長、有松興子副社長、堀博行副工場長に伺った。
(2014年9月取材)

会社名

アート印刷株式会社

代表者 代表取締役社長 有松 敏樹 氏
設立 1972年7月
従業員数 約110名(グループ合計正社員)
所在地 本社/東京都港区芝3-3-15 芝MONTビル
川崎工場/神奈川県川崎市川崎区塩浜2-6-11

[写真]有松 敏樹 氏

有松 敏樹 氏
代表取締役社長

[写真]有松 興子 氏

有松 興子 氏
取締役 副社長

[写真]堀 博行 氏

堀 博行 氏
川崎工場 副工場長


インタビュー

水が20%絞れ、約8%のインキ削減を達成

『Eco & Fast Printing』取り組みの狙いについて有松社長は、「用紙やインクといった印刷資材のコスト削減。そして、厳しい品質要求への対応」と、明快に語る。これは、多くの印刷会社が抱えている共通の課題でもある。もちろん、アート印刷ではこれまで課題解決のためにさまざまな方策を実践してきた。より効果的な改善方法を探るため、外部講師を招いてのセミナーや研修を行ない、社員の技術向上・意識改革を推進。工場では5Sの徹底を図り、作業環境の整備を進めた。「それでも、充分とは言えない状況だった」と有松社長は述べる。そこで、FFGSに相談したところ、“必ず成果が表われる工程改善策”として提案を受けたのが『Eco & Fast Printing』だった。

昨年末から準備を進め、今年に入って勉強会を実施。FFGSのプリンティングアドバイザーが川崎工場の現場で印刷機診断を行ない、機械の状況を分析するとともに、印刷工程の課題についてアート印刷の担当者と共に検証を進めた。同時に、印刷機の適切なメンテナンス方法や、プレート・湿し水の使用方法などについてのアドバイスも行なった。

印刷診断では、水量過多のために網点濃度の低下やムラ・ス抜けの発生、乳化による網点太りなどの現象が見られたことから、「水量の最適化」を重点ポイントとして改善を進めることに。取り組み開始から8か月経過した時点で、ベタ濃度やコントラスト値など14の項目で効果の検証を実施。その結果、「過乳化低減による網点品質・安定性向上」「基準濃度保持状態でのインキ量削減」などの効果が確認できた。具体的な数値としては、従来に比べ約20%水が絞れ、約8%のインキ量削減が図れている。同社では、「現状の換算では、インキおよび用紙コストが年間約3,000万円削減できるだろう」と見ている。これが実現すれば、同社の『Eco & Fast Printing』実践の大きな狙いの一つである「コスト削減効果」が、数値的に実証されることになる。有松社長は、これまでの経緯を踏まえ、『Eco & Fast Printing』のメリットについてこう語る。

「印刷会社にはさまざまな業態がありますが、当社のように、コスト削減と高品質をシビアに求められる同業印刷会社からの受注が多い会社では、『Eco & Fast Printing』はとくに有効な取り組みではないかと思います。発注されるお客さまにとっても、もちろん自社においても、品質やコストなどさまざまな面で大きなメリットになる。お客さまとのWIN-WINの関係構築につながるものだと確信しています」

さらに、川崎工場で『Eco & Fast Printing』の実践に直接携わった堀副工場長は、別の視点から『Eco & Fast Printing』を評価する。

「これまで、オペレータたちが『何となくわかっているのに、なかなか実践できなかった』ことが、自信をもってできるようになったことも、大きな成果の一つだと思います。たとえば『水量の設定』です。これまで、マニュアルに沿ってきちんと設定していたつもりでも、今回FFGSさんからのアドバイスをいただきながら、あらためてその数値を見直したことで、オペレータは『適切な設定値を肌で実感として掴むことができた』と言っています。その結果、水がしっかりと絞られ、より刷りやすくなった。パウダー量も確実に減少しています。こうした効果が、彼らに数値としてだけではなく感覚として、確かな手応えとして、定着したのではないでしょうか」

社員の「仕事に対する姿勢」が大きく変わった

『Eco & Fast Printing』の取り組みは、工場内のさまざまな面に波及効果をもたらした。堀副工場長は、とくに若いオペレータの意識の変化が顕著だと語る。

「印刷を熟知したプリンティングアドバイザーの方が、さまざまな質問に丁寧に答え、そのうえで的確な助言をしてくださるので、若手のオペレーターは非常に心強く感じていたようです。いままで『仕方がない』と諦めていたことにも前向きに取り組むようになり、現場全体に明るさと活気が出てきました。これは、数値では表わせませんが、『Eco & Fast Printing』の大きな成果だと感じています」

さらに、工場内をつねにきめ細かくマネージメントしてきた有松副社長は、現場での意識の変化について、「自分たちが解決しなければならない課題と、その成果が見える化できたからではないか」と分析する。

「一人ひとり、やるべきことがはっきりと見えているということは、とても重要なこと。加えて、実際に行動した成果が明確に見え、その成果に基づいて正当に評価されるという仕組みができれば、社員のモチベーションも高められます。いまの若い社員は、考え方が理論的ですから、言われたことが理にかなっていればすぐに吸収して実行しますし、印刷診断の報告書などをしっかり読み込んで、その情報を実際の作業に活かしていく能力も高いのです。今回の取り組みによって、こうした潜在能力が存分に引き出されたことで、いままで以上に、工場内に躍動感といいますか、血の通った空気が感じられるようになりましたね」

さらに、社員の日報からも、モチベーションの高まりが窺えるという。
「以前に比べ、『もっとこうしたい』とか『こう努力したい』という、前向きで具体的な言葉が目立つようになりました。彼らがプロフェッショナルとして諦めずに進んでいる証拠だと、大変頼もしく感じますね」(有松副社長)

現在、同社では、第一ステップとして川崎工場の一部の印刷機を対象に『Eco & Fast Printing』を実践している状況だが、今後は工場内すべての印刷機に取り組みを拡げていく。

「『Eco & Fast Printing』は、より働きやすい職場をつくる有効なツールにもなると実感しています。社員一人ひとりが、気持ちよく働きながら成長し、仕事への誇りを持てるよういになる。その中で、皆でよい結果を出し、喜びを共有できれば、こんなに素晴らしいことはありません。今後も、FFGSさんの協力をいただきながら、継続して取り組んでいこうと考えています」(有松副社長)


関連情報

富士フイルムグループを統括する持株会社です。

富士フイルムグループのイメージングソリューション、インフォメーションソリューションをリードする事業会社。

富士フイルムグループのドキュメントソリューションをリードする事業会社。


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