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ヨツハシ株式会社

 

製版と印刷部門、互いの理解が深まり、

現場に新たな連帯感が生まれた。

i-ColorQC

企業概要

ヨツハシ株式会社

来年、創業80周年を迎える中部東海地区の古豪企業。全国各地の酒類のラベルなど伝統的な印刷物から、独自企画の生活情報誌まで、定評あるクリエイティブ能力と高度な製版・印刷技術を活かし、提案型の営業で多様なニーズに対応。また、ISO 14001 はもちろん、いち早くISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得するなど(印刷会社として全国で3番目。全社的な取得としては全国で唯一)、環境や情報処理に関する企業努力も徹底している。
(2004年5月取材)

会社名

ヨツハシ株式会社

代表者 四橋英児 氏(代表取締役社長)
創業 大正15年10月
設立 昭和22年7月
従業員数 120名
所在地 岐阜県岐阜市黒野南1丁目90番地

[写真]四橋英児 氏

四橋英児 氏
代表取締役社長

[写真]足立浩二 氏

足立浩二 氏
製版部 製版課
課長


インタビュー

i-ColorQC導入の経緯は?

四橋社長
銀塩タイプのCTPを導入したのが1996年。2年後の98年にはフォトポリマータイプの CTPに切り替え、2000年にサーマルを併用しはじめ、2002年にはサーマルに一本化、という流れで、つねに先手先手でCTP化を進めてきました。言うまでもなく、CTP化には、色確認をどうするかという、フルデジタル工程につきものの大きな課題があります。導入当初は、さすがに、色がどうこうという次元ではなく、とりあえずまともなCTP版を出力することが目標でしたから問題が顕在化しませんでしたが、初期に導入したDDCPをCTPの校正や色見本に活用するようになりCTP 化率が高まるにつれ、明らかに色合わせに起因するトラブルが増えてきたんですね。刷版作業における時間短縮や見当精度のアップなど、CTPならではのメリットが、部分的には充分に発揮されながらも、全体の流れとして、かえって部門間のやりとりがスムーズにいかなくなるというのは、経営サイドにとって頭の痛いところでした。

足立課長

何度も印刷現場から呼び出され、その度に「どうしてもDDCPに色を合わせられない。何とかならないのか」と苦言を呈されるわけです。当時のDDCPも、いちおうは印刷物をターゲットにして、メーカーさんに色調整を頼んではいたのですが、それでも印刷現場では「合わせようがない」と。結局、CTPとDDCPとの色合わせの問題が解決しないまま、一昨年、最新サーマルCTP の導入に合わせ、DDCPも入れ替えることになり、機種選択でSPEEDPROOF8000を検討した際に、富士フイルムさん(当時)に相談してみたんですね。すると、まずは印刷物の現状を診断し、印刷機の安定化を図ることから始めてみてはどうかという答えが返ってきました。当社でもちょうど、ベタ濃度管理やドットゲイン管理に取り組んでいた時期でしたので、それらの精度を客観的にチェックするにもいいタイミングではないかと、早速、印刷診断を手始めに、それ以降の、DDCPのカラーマッチングまでをお願いすることにしました。

印刷診断とカラーマッチング実施の意義は?

四橋社長
フルデジタル工程というのは、本来、データの色をそのままDDCPで再現でき、そのまま印刷物できる可能性を、理論上は持っているわけで、校正に振り回されて印刷現場が色合わせに四苦八苦するのは本末転倒です。ですから今回は、「DDCPを徹底的に印刷に近づけよう」と、焦点を絞りました。では、近づける印刷の再現とは何か、まずその基準が必要になる。ですから印刷機を診断することはすべての基本であり、そこで決めた色の基準は、それが万能とは思いませんが、全体を最適化するうえでは不可欠なものです。DDCPのマッチング精度も、結局、いかに基準がしっかりしているかで違ってくる。富士さんの印刷診断や、策定してくれた印刷基準は、やはり画像処理に強いメーカーならではの精度の高さを感じましたね。

色管理をFFGS(富士フイルム)に任せた理由は?

四橋社長

当社がお付き合いしている、CTPや印刷機メーカーさんも、それぞれ高度なノウハウをお持ちなのですが、サポート範囲が、どうしても専門分野に限られてしまいます。工程全体をトータルに見渡せるとなると、富士フイルムさんでしょうね。入力から出力まで、プリプレスをフルにカバーできる幅広い技術力を備えていますし、何より“色”について幅広い知識を持っているという安心感があります。ですから何かあったときに、頼りになるのではないかと。例えば、当社では2001年のISO 14001の取得に合わせ、インキを、環境に優しいSOYインキへと切り替えていったのですが、インキが変われば当然、プロファイルも変更せざるを得ません。一度標準インキで作成したプロファイルを、富士フイルムさんは短期間で的確に、SOYインキ用につくり変えてくれました。このあたりの対応力の幅というのが、富士さんならではだと思いましたね。

i-ColorQC導入による具体的な成果は?

足立課長
印刷現場から、呼び出しがかからなくなりました(笑)。印刷診断の結果から当社の色基準を決めてデバイスリンクプロファイルを作成し、それを RIPに搭載することで、一気にSPEEDPROOF出力の色と印刷物の仕上がりが近づき、いまでは、一般的なカラー物はほとんどSPEEDPROOFだけでお客さまのOKを取ることができます。色基準にマッチしたSPEEDPROOFの出力物が色見本として印刷現場に回りますから、現場も「合わせようがない」などとは言えません。おかげでワークフロー全体の流れが非常にスムーズになってきました。また、SPEEDPROOFと印刷物の色味が近づいたという直接的な成果だけでなく、工程間の、人と人とのコミュニケーションがとりやすくなったということも大きいですね。i-ColorQCの勉強会の段階から、製版部門と印刷部門が一緒に参加したことで、まずは現場同士が自然な形で共通の目的意識を持つことができた。そしてi-ColorQCを進めた結果、これまでのように“個人の感覚”ではなく、数値管理された客観的な色を基準にすることで、最終成果物である印刷物について、それぞれの現場が同じ視線、同じ言葉で語れるようになってきました。いままでなら、条件反射的に印刷現場から製版部門に文句を言ってしまったような状況でも、最近では、まずベタ濃度やドットゲインなどを見直し「印刷側で何とか調整できないだろうか」などと考える余裕が生まれつつあります。相手はどこまでやってくれたのか、自分たちは何をすべきか、互いの工程に対する理解が深まってきたということでしょう。

四橋社長
色基準は、決して絶対的なものではありません。クライアントごとに、また担当者ごとに色の好みは違いますから、いくら基準をつくっても、チェックする側の要因で、営業も現場もつねに苦労をするわけです。しかし色基準があれば、調整がしやすくなる。そして基準があるから、製版と印刷との連帯感が強まる。これらは、導入効果の見えにくい色管理システムにとって、最大のメリットの一つなのではないでしょうか。

色管理の今後の展開は?

足立課長

せっかくの色基準ですから、今後は、より上流に展開していこうと思っています。当社では、一般企業の商品カタログや市町村の広報誌、地域活性のための無料配付の情報誌、あるいはホームページの作成にいたるまで、取材から企画・デザインも含めたトータルなご提案をさせていただいておりますが、それらの制作で感じるのは、画像入力やDTP作業の、早い段階での効率的かつ正確な色確認の重要性です。ワークフロー全体の流れをよくするには、CTPやDDCPを軸にしながら、いかに上流を整備していくかが大きなポイントになってきます。つい最近、カラースキャナ(Lanovia Quattro)を新規導入すると同時に、高精度カラーモニター(ColorEdge)を採用し、入力機側の調整およびモニターのマッチングを開始しました。すでに、充分に活用できる手応えを感じています。この結果をもとに、DTP部門におけるモニタープルーフの実用化も、早急に進めていきたいですね。

関連情報

富士フイルムグループを統括する持株会社です。

富士フイルムグループのイメージングソリューション、インフォメーションソリューションをリードする事業会社。

富士フイルムグループのドキュメントソリューションをリードする事業会社。


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