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協同精版印刷株式会社

 

“共通言語”ができたことで意思疎通がスムーズに。

CMSを土台に、高精細印刷など「新たな挑戦」へ。

i-ColorQC

企業概要

協同精版印刷株式会社

1930年の創業以来、顧客の多様なニーズに応えるべく、つねに先進の設備を導入しながら発展を続ける。94年には、生産設備を完全ロボット化した邑久工場を開設し、大きな話題を呼んだ。仕事内容は、ベネッセコーポレーションからの受注が全体の3割を占め、特色を多用した教材など、高度な技術を要する印刷物も多い。今回、i-ColorQCによる色の数値管理体制を確立し、ますます高まる品質要求に対応する体制を整えた。
(2004年11月取材)

会社名

協同精版印刷株式会社

代表者 大塚富雄 氏(代表取締役社長)
創業 昭和5年5月25日
従業員数 261名
所在地 岡山県岡山市青江1-24-19

[写真]大塚富雄 氏

大塚富雄 氏
代表取締役社長

[写真]大塚泰文 氏

大塚泰文 氏
常務取締役

[写真]山根武 氏

山根武 氏
本社工場
工場長

[写真]浅野幸治 氏

浅野幸治 氏
製版部
部長

[写真]古中義則 氏

古中義則 氏
製版部 製版課
係長


インタビュー

i-ColorQC導入のねらいは?

大塚社長
当社は昨年、5年後のビジョンとその実現に向けた戦略を「5カ年計画」として策定しました。近年、お客さまからの品質要求レベルがますます高まっていることから、この計画では、“高品質の協同精版印刷”というスローガンを掲げています。その中で重点取り組み課題として挙がったのが、「色の標準化」でした。より高品質な印刷物をお客さまに提供するには、一つの「基準」を作った上で、従来の色の管理方法を根本的に変えていかなければなりません。 そこで、5年という期間の中で、色基準に基づいたCMSの構築を進めることにしたのです。FFGSさんに相談したところ、i-ColorQCによって教育訓練まで含めて全面的にサポートしていただけるということで、お願いすることにしました。

大塚常務
工程のあらゆるところに色の変動要因があって、最後は印刷オペレーターが無理やり校正の色に合わせる ――という昔からのフローは何とかしなければいけない、と感じていました。やはり印刷したものが最終製品なのですから、ターゲットはそこに置くべきですよね。また、オペレーターが各自の勘で色を合わせていたのでは、品質が安定しませんから、数値で管理していく必要がある。i-ColorQCは、こうした課題に取り組もうとしていた当社にとってまさにぴったりの提案でした。

色基準確立までの経緯は?

浅野部長
まず、枚葉・オフ輪2台ずつ計4台について、印刷診断を実施していただきました。その結果、 23号機において、ジャパンカラーに近似した色再現が得られたので、当社の色基準をそこに設定し、他の機械の色を合わせ込んでいきました。したがって、当社の標準色はジャパンカラーに準拠したものとなっています。社内の印刷機は全部で20台以上に及ぶため、すべての印刷機の色を完全に合わせるまでには至っていませんが、詳しい解析によって、各機の特性を数値で把握できたので、以前に比べると色合わせは格段に楽になっています。

山根工場長
印刷診断と同時に、教育プログラムとして、全社員を対象にCMSについての勉強会も開いていただきました。数値管理の必要性とメリットを、現場の者に理解してもらうためです。「これまでのやり方のどこが悪いのか」を知るところから始めたので時間はかかりましたが、1年経ったいまでは、だいぶ浸透したと感じています。各オペレーターが、ベタ濃度やグレースケールのチェックなどを、自主的に行なうようになりましたね。

古中係長
印刷機やプルーファーについては、月2回、基準との色差がデルタE2以内に収まるよう、定期的に調整を行なっています。加えて、週1回、FFGSさん支給のテストチャートを出力して、色のズレがないかどうかを目視で確認しています。

大塚常務
CMS確立にあたっては、CTPを導入したことが、大きな後押しになったと思います。CTPが非常にスムーズに立ち上がり、ワークフローがデジタル化できたおかげで、カラーマネージメントをしやすい環境になりましたからね。


i-ColorQC導入によるメリットは?

山根工場長
印刷現場では、基準通りに刷れば狙った色が一発で出るようになったので、刷り出しは早くなり、損紙は少なくなりと、良いことずくめです。また、刷り出してからの色の変化もなくなりましたね。非常に安定しています。もちろん、色調整に費やす時間が省けた分、生産性も上がりました。

浅野部長
製版側のメリットとしては、最終印刷結果が正確にシミュレーションできるようになったことが大きいですね。仕事がやりやすいですし、とても効率的です。i-ColorQC導入前は、イメージ通りの色がきちんと出るかどうか、不安なまま作業していましたが、いまはプルーフで印刷とかなり近い色が出ますからね。データを安心して次工程へ回せるようになりました。

大塚常務
いちばん大きいのは、工程間の“共通言語”ができたということです。たとえば、以前は「もう少し濃く」「やや薄く」という感覚的な言い方だったのが、いまは「1上げて」「2下げて」といった具合に、数値で会話している。信じられない変わりようですよね (笑)。これだと話が早いですから、問題も迅速に解決できます。

大塚社長
色を「数値」で見る感覚が身についてきたということだと思います。勘で色を合わせるより、はるかに正確ですし、労力も少なくて済む。そういったメリットを、各自が実感できているようです。

御社の中での、CMSの位置付けは?

大塚社長
CMSというのは、仕事を流していく上での“基盤”であると捉えています。今後、新しい技術を採り入れていく際にも、今回構築したCMSが、揺らぎない土台としての役割を果たしてくれるでしょう。考え方としてはごく当たり前のものだと思いますが、まだ取り組み途中の印刷会社さんも多いと聞きます。そう考えると、いまCMSを確立したことは、将来的に大きな差となってくるかもしれませんね。

大塚常務
確かに、CMSは基本中の基本。最低限、できていなければならないものです。その意味では、ようやくスタート地点に立ったとも言えますね。また、今後は、協力会社と環境を合わせていくことがますます重要になると思います。仕組みもルールも共有化すれば、お互いの仕事の幅が広がりますからね。当社では、すでに主な協力会社と共通のCMSを構築しており、そこでも数値管理のメリットが活かされています。


i-ColorQCの成果を活かした今後の展開は?

大塚常務
さらなるワークフローの効率化という観点から、モニタープルーフに期待しています。現在、モニターを設置して、細かい調整を行なっているところです。社内での利用から始めて、最終的には、お客さまと環境を合わせ、モニターで色を確認していただく、というところまで持っていきたいですね。営業マンが校正紙を持って移動する時間や経費が節減できますから、このメリットは大きいと思いますよ。また、より広範囲の協力会社との高精度なカラーマッチングのために、C-Fitの導入も検討しています。

浅野部長
“高品質の協同精版印刷”として、300線クラスの高精細印刷にもチャレンジしていこうと考えています。CTPとCMSによって色が安定し、取り組める環境は整いましたからね。これは、付加価値の高い印刷物の提供、また差別化という観点からも、当社にとって非常に重要な技術になると思います。

関連情報

富士フイルムグループを統括する持株会社です。

富士フイルムグループのイメージングソリューション、インフォメーションソリューションをリードする事業会社。

富士フイルムグループのドキュメントソリューションをリードする事業会社。


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