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株式会社ファビオ

 

「我々はもう水あり印刷には戻らない」

セミナーで「導入の経緯、成功の理由」をじっくりと解説

企業概要

株式会社ファビオ

ファビオの創業は1965年(昭和40年)。当初は『池上写真製版所』としてスタートした。やがてデジタル化の流れの中で「印刷会社への業種変え」を指向。DTP導入~オンデマンド印刷機導入を経て、2002年と2006年、立て続けにオフセット印刷機(菊半裁4色機、菊全判8色機)を導入し、印刷会社としての一歩を踏み出した。

そんな同社で、2014年7月30日、『水なし印刷セミナー・工場見学会』が開催された(主催:富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)、協賛:東レ(株))。このセミナーでは、前半にファビオの池上鎌三郎社長が「水なし印刷導入成功の理由」について具体的に語り、後半は、同社が導入の際に印刷機のメンテナンスを依頼したタケミ(株)の代表取締役・柴崎武士氏が、サポート側の視点から「水なし印刷の可能性」について解説。約30名の参加者が、熱心に耳を傾けた。
(2014年7月取材)

会社名

株式会社ファビオ

代表者 代表取締役社長 池上 鎌三郎 氏
設立 昭和40年3月
従業員数 40名
所在地 岡山県岡山市南区新保685-3

[写真]池上 鎌三郎 氏

池上 鎌三郎 氏
代表取締役社長


インタビュー

印刷機を知らない社長が『水なし印刷』で成功した理由

株式会社ファビオ 代表取締役社長 池上 鎌三郎 氏



印刷機を導入した当時、印刷経験者はゼロ。「刷り出し時の色合わせに時間がかかりすぎる」「刷り出しから刷了までの色調が安定しない」「不適切な濃度や水により裏移りが発生する」「両面機の見当が合わせにくい」など、数々の課題に直面した。印刷機メーカーなどに相談し改善を試みるが目立った効果が得られない。そんな状況の解決案として浮上したのが「水なし印刷」だった。

だが、「水なし印刷」のメリットを調べてみると、あまりにもいいことだらけで、つい半信半疑になる。同業者や関係者からも「メーカーが言うほど上手くいかないから、誰もやっていないのだ」などと心配され、反対された。しかし、まずは自らの目で確かめようと、2013年2月に(株)ウエマツ戸田工場で開催された東レ主催の『工場見学&水なしセミナー』に参加。そこで、「印刷機のメンテナンスがしっかりとできていれば水なし印刷は簡単だ」という、タケミ(株)・柴崎社長の話を聞き、導入の現実性、可能性を確認する。また、同じ時期、FFGS主催のJapan Colorセミナーにも参加し、色再現の標準化による印刷の品質保証という観点からも情報を収集した。

こうした視察の結果、導入のメリットありと判断し、「水なし印刷」への切り替えを決断。まずは、自社の品質向上の改善策として、ポイントを3つに絞った。

(1)印刷機の大規模メンテナンスと定期的なメンテナンス
(2)印刷機の「水なし」仕様
(3)「Japan Color標準印刷認証」の取得による継続的な品質の安定化

これらをワンセットで推進すべく、早速、2013年5月、菊全判両面機の「大規模メンテナンス」および「水なしへの仕様変更」を実施し、同様のメンテナンスと仕様変更を、8月に菊半裁片面機でも完了。こうして「水なし印刷」を開始するための準備を整え、具体的に品質改善を実践していくにあたり、総合的なサポートチームとして、メーカー・ベンダーに以下のような役割をお願いした。

  • 「印刷機のメンテナンス」→タケミ
  • 「水なし印刷・水なし版に関するノウハウ提供」→東レ
  • 「印刷品質に関する総合的なノウハウ提供」→FFGS
  • 「印刷の技術指導」→東レ/タケミ
  • 「Japan Color標準印刷認証取得」→タケミのアドバイスにより自力対応

各社のトータルなサポート体制のもと、当社が抱えていた課題は、確実に改善されていった。主な改善内容は6つ。

(1)刷り出しの色合わせ時間が20~30%削減
(2)刷り出しから刷了までの色変化量が激減
(3)異なる台との色の差異が許容範囲内に減少
(4)濃度や水による裏移りはほぼゼロを達成
(5)両面機の見当性が大幅に改善(片面4色機ではファンナウトがなくなる)
(6)印刷機の大きな故障が発生せず高い稼働率を維持

これらが改善した結果、「水なし印刷」ならではのメリットが明確になった。主な改善効果は、以下の通り。

(1)品質の向上・安定化

  • より高精度な網点再現が可能に
  • 湿し水による変動要因がなくなり品質が安定

(2)生産性アップ

  • 難易度が低いチラシなどの一発見当・一発色合わせが可能に(その他も二~三発で済み、今後はもっと減らせる見込み)
  • 版替え~刷り出しの時間が「30~40分」から「20~30分」に短縮
  • 水回りのメンテナンス作業が要らず、朝すぐにスタート可能に

(3)環境性向上

  • CTPからの廃液がなくなり廃液回収業者への依頼が不要に

(4)コストダウン

  • 刷り出し時の予備紙が20~30%減少(さらに減少の傾向)
  • 刷り直しによる損紙も激減

(5)付加価値アップ

  • WPAが認証するバタフライマークの使用が可能に

これら「水なし印刷」の基本的なメリットだけでなく、付加的な収穫も多かった。一つは「すべての部署が一丸となって品質向上に取り組め、短期間でノウハウが蓄積できたこと」。また、バタフライマークが話題になることで「環境に対するお客さまの意識が高まってきたこと」。「Japan Color認証取得社同士の協業が楽になったこと」や、生産性が高まった分「労働時間の短縮につながっていること」なども、思わぬメリットの一つである。

「大変だ、難しい」と言われることが多い「水なし印刷」だが、これまでのところ当社ではとくに大変な思いをした記憶がない。そして、狙い通りのメリットを得ている。この先も水なし印刷を続けていくのかと問われたら、即座に「もう水あり印刷には戻りません」と答えたい。

リノベーションを実現する水なし印刷の可能性

タケミ株式会社 代表取締役 柴崎 武士 氏

一般的に、古くなった印刷機は、無意識のうちにメンテナンスが疎かになってしまい、あまり有効に活用されていない。きちんと調整をせずに使用し、稼働率が低い理由を正確に分析・把握せず何でも「機械の古さ」のせいにしてしまえば、上手く活用できないのは当然である。

古い印刷機の、印刷品質面から見た問題点は「見当精度不良」「乾燥不良」「色ムラ」「ダブリ」など。主に、湿し水に起因する問題だ。問題解決策として有効なのは「水なし印刷」だが、問題があっても「いまのところは何とか刷れているからまあいいだろう」とか「何かを変えるのは面倒くさい」という意識が働くと、なかなか印刷の仕様変更へは踏み出せない。

「水なし印刷」による問題解決への第一歩は、まずそうした固定的な意識を改革することから始まる。そして意識改革と共に重要なのは、「水なし印刷」の正確な情報を得ること。「水なし印刷はローラー調整や温湿度管理が大変では?」と思っている人は結構多いようだが「よくわからないけれど大変そうだ=水なし印刷は難しい」と決めてしまっては何も始まらない。

もちろん自社だけで立ち上げるのは大変だが、メーカーやベンダーと共に印刷障害などの原因を見極め、古い印刷機でも、きちんとしたメンテナンスを行なえば必ず上手く稼働でき、「水なし印刷」はスムーズに導入できる。そして、見当精度や乾燥不良、色ムラなど、湿し水に起因する問題が解消でき、償却・支払いの終わった印刷機で、新たな利益を生み出すことができるようになる。

関連情報

富士フイルムグループを統括する持株会社です。

富士フイルムグループのイメージングソリューション、インフォメーションソリューションをリードする事業会社。

富士フイルムグループのドキュメントソリューションをリードする事業会社。


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